インセンティブとは人をやる気にさせる刺激のことです。

給料を出来高制にすることで仕事に意欲を持たせることがわかりやすい例です。結果を出せば出すほど給料は上がるので頑張って働こうという気になります。

では損切りできない人は損切りしたくなるインセンティブを働かせればよさそうです。

一番インセンティブが働きそうな取引は株の信用取引の買いです。持ち続けているだけでも金利がかかりますし、それは売りのときよりも高いです。半年たてば手数料を取られたうえで強制決済されてしまいます。

売りの場合は金利は買いよりは低いですが損失に上限がないので別の意味で持ち続けづらいです。要するに信用取引は買いも売りも短期で見切りをつけざるを得なくなってくるわけです。

逆に一番インセンティブが働きそうにない取引は高スワップ通貨の買いです。なにせ持ち続けていると毎日高金利がもらえますし、株の信用取引のように期限がありません。ずっと持ち続けていればたとえずっと値が戻らなかったとしても金利による利益が積み重なり損失が補てんされるという期待を抱くことができます。

実際には高金利通貨にはワケがあって金利で補てんだなんて大抵うまくいかないのですが、とにかくまあこのように損切りしようというインセンティブが働きづらくなることは確かです。