なんかよくわからないけど体調が悪い、安静にしていてもなかなか治らないようなとき人は徐々に不安にかられます。これはきっと何かの病気に違いないと思い医者にかかり、医者から「〇〇病です」とズバッと答えられると少し安心しませんか?原因不明だった体調不良の因果がはっきりしてとりあえず安心すると思います。逆に医者から「うーん、なんでしょうねえ。。よくわかりません。」などと答えられたら不安がより増幅します。

このように人は因果関係がはっきりすることを望みます。

人はなぜ損切りできないのでしょうか?損切りできない原因は何なのでしょうか?

損切りできないのは己の心の弱さだ!とか俺はダメな人間なんだとかいうように、因果を根拠のないところに求めていませんか?

このブログでは行動経済学によってその原因をずっと分析してきました。サンクコストメンタルアカウンティング確証バイアスプロスペクト理論などと病気でいえば病名をズバッっと答えてきました。心が弱いから損切りできないんだとかいう抽象的な回答よりも、このようなはっきりとした病名で答えられたほうがスッキリしませんか?

心が弱いのはあなたが人である証拠です。そして損切りできないのもその心の弱さの表れでしょう。しかしその心の弱さというものはとてもあいまいなもので、あいまいなものに原因を求めていてはいつまでたっても損切りできる人になることはできません。人の心の弱さとはいったい何なのか、それを少しでも定量的に客観的に具体的に学んでいく必要があるのではないでしょうか。