人は変化を嫌います。現在のものより良さそうなものがあって迷うことはあっても、結局は「やっぱこのままでいいや」という考えに落ち着くのです。人は現在の状態から何かを変えることに大きな抵抗を感じるのです。

なぜなら変化によて「何かを得られるかもしれないという期待 」よりも「何かを失うかもしれないという不安」が勝ってしまうのです。これがプロスペクト理論であり、それによって現状を維持しようとしてしまうのが現状維持バイアスです。

そしてそれは含み損を抱えている人にもいえることです。損切りして別の可能性にかけたほうがいいとおいう期待よりも、損切りしたあとにその値が上がってしまうのではないかという不安のほうが勝り現状維持をしてしまうのです。

この問題を解決するにはその含み損を定量的に分析する必要があります。 つまり客観的かつ具体的に分析するのです。定性的に判断してはいけません。