「こんなこったろうと思ってたよ!」「いやな予感はしてたんだよなぁ」などと、何か事件が起こった後によく言ったり聞いたりしたことありますよね。

人の記憶はあいまいで事件が起きる前に自分がどう考えていたかは意外とはっきりしません。しかし実際に事が起きるとそれに影響されてもともと自分はそうなると考えていたと思うようになります。これを後知恵バイパスといいます。

さて多額の含み損となった塩漬け株やポジションに対してあなたは後悔したことがありませんか?「危ないかなとは思ってたんだよなぁ」、とか後悔先に立たずです。というかそもそも本当に危ないと思っていたのでしょうか?思っていたならなぜ購入してしまったのでしょうか?危ないかもと感じたことが現実となったときどうするつもりだったのでしょうか?

そう考えると意外にも何も考えずにトレードしていたんだなということに気づきます。考えているようで考えていないのです。

なのでトレードするときはその理由をはっきりさせて文章にし記録に残しましょう。予想されるリスクに対してはそれが現実となった場合にどういう対処をするつもりがはっきりさせて文章にし記録に残しましょう。そうしておけば「いやな予感はしてたんだよなぁ」 なんていう後悔をしてズルズル含み損を抱え続けることは、少なくはなるでしょう。