今回は前回の時間割引の話の応用です。

大切な用事があるので朝早く目覚ましをセットしておいた。でもいざ朝になってみるとなかなか起きれず遅刻した。こういうことありますよね。

これは早く起きることによって大切な用事を済ませられる大きなメリットよりも目先のもうちょっと寝ていたいという小さなメリットを優先させた形になります。これも時間割引といい、時間割引率が高いケースになります。

しかし寝る前に目覚ましをセットしたときはちゃんと朝起きるつもりでいたはずです。このときはまだ目先よりも大切な用事のことを優先して考えられてたわけです。このときは時間割引率が非常に低かったわけです。

このように同じ人でも同じことに対して時間割引率が変わることがあります。大抵はこのようにずっと先のことより直近のことのほうが時間割引率が高くなります。

このような性質のことを双曲割引と言います。 

そしてトレードにおいても逆指値の入れ方において双曲割引が見られます。

例えばドル円を1ドル100円でロングを入れたとしましょう。と同時に逆指値を99円に設定しておいたとします。ドル円が100円前後でうろちょろしているころはいいのですが、予想外に99円に迫ってくると焦りだします。あとちょっとで99円の逆指値にかかってしまう、そんなときその逆指値をもう少し下にずらしてしまったりする人いますよね。