目指せ!金持ちニート

不労所得で豊かな生活を過ごそう

表現の仕方によって同じことでも受け手の受け取り方が変わることがあります。これをフレーミング効果と言います。

例えば手術の説明を受けるとき、「この手術は20回に1回は失敗します 」と言われるよりも「この手術は95%成功します。」と言われたほうがこの手術にかけてみようという気持ちになれます。

エアコンの電気代の説明では「電気代1年間54000円!」と言われるよりは「電気代1日150円!」と言われたほうが安く感じられます。

ものは言いようです。

さてあなたが含み損を抱えているときはどうでしょうか。心の中で「まだ少し助かるチャンスはある!」なんて考えていませんか?それって逆に言えば「もうほとんど絶望的。。」ってことですよね。なぜ人は含み損に対してポジティブな希望を持ってしまうのでしょうか。その微かでポジティブな希望は実はほとんどネガティブな現実と同じことなのです。

人は変化を嫌います。現在のものより良さそうなものがあって迷うことはあっても、結局は「やっぱこのままでいいや」という考えに落ち着くのです。人は現在の状態から何かを変えることに大きな抵抗を感じるのです。

なぜなら変化によて「何かを得られるかもしれないという期待 」よりも「何かを失うかもしれないという不安」が勝ってしまうのです。これがプロスペクト理論であり、それによって現状を維持しようとしてしまうのが現状維持バイアスです。

そしてそれは含み損を抱えている人にもいえることです。損切りして別の可能性にかけたほうがいいとおいう期待よりも、損切りしたあとにその値が上がってしまうのではないかという不安のほうが勝り現状維持をしてしまうのです。

この問題を解決するにはその含み損を定量的に分析する必要があります。 つまり客観的かつ具体的に分析するのです。定性的に判断してはいけません。 

「こんなこったろうと思ってたよ!」「いやな予感はしてたんだよなぁ」などと、何か事件が起こった後によく言ったり聞いたりしたことありますよね。

人の記憶はあいまいで事件が起きる前に自分がどう考えていたかは意外とはっきりしません。しかし実際に事が起きるとそれに影響されてもともと自分はそうなると考えていたと思うようになります。これを後知恵バイパスといいます。

さて多額の含み損となった塩漬け株やポジションに対してあなたは後悔したことがありませんか?「危ないかなとは思ってたんだよなぁ」、とか後悔先に立たずです。というかそもそも本当に危ないと思っていたのでしょうか?思っていたならなぜ購入してしまったのでしょうか?危ないかもと感じたことが現実となったときどうするつもりだったのでしょうか?

そう考えると意外にも何も考えずにトレードしていたんだなということに気づきます。考えているようで考えていないのです。

なのでトレードするときはその理由をはっきりさせて文章にし記録に残しましょう。予想されるリスクに対してはそれが現実となった場合にどういう対処をするつもりがはっきりさせて文章にし記録に残しましょう。そうしておけば「いやな予感はしてたんだよなぁ」 なんていう後悔をしてズルズル含み損を抱え続けることは、少なくはなるでしょう。

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